警察官の転勤事情

警察官,転勤

 

警察官といえば転勤族というイメージがあるでしょう。

 

小学校や中学校の頃の友だちの中で「お父さんが警察官なの」と言っていた友だちがいれば、転校生か、または転校していなくなったのではありませんか?

 

イメージのとおり、警察官は転勤族です。

 

ただし、一般企業のソレとはちょっと違うかも…

 

今回は「警察官の転勤」について触れてみましょう。

 

警察官は転勤が多い!

 

どんな企業に就職しても、本社や支社・支店があれば何度かの転勤を経験することになりますよね。

 

警察官も同じです。

 

長年勤務していれば、何度も転勤を経験することになります。

 

警察官の場合は『転勤』ではなく『異動』と呼びますが、異動は年に1回もしくは2回あります。

 

大都市圏では毎年4月と10月の年2回、それ以外では4月の1回のみです。

 

このへんは一般の企業と変わりがありません。

 

問題はこの後です。

 

階級によって差がありますが、ひとつの所属にとどまる年数は1年?3年くらいまでです。

 

まずは階級が低い『巡査』。

 

巡査は警察学校を卒業して見習いをする期間もありますから、3年から4年くらいは同じ所属にいることになります。

 

次に企業でいうところの主任にあたる『巡査部長』は、2年?3年です。

 

巡査より少し早めなのは、巡査部長がもっとも現場で戦力になる人材だから鍛える意味があるのでしょう。

 

ベテランの巡査部長さんになると、いろいろな理由をつけて異動したくないとアピールして5年くらいは同じ所属にとどまる人もいるんですけどね。

 

係長にあたる『警部補』も2年?3年が限界です。

 

警部補になると、次の階級に昇任するかしないかは個人の選択になってくるので、ここで打ち止める人はだいたい2年?3年に一度の異動を繰り返すことになります。

 

過酷なのは次の『警部』からです。

 

ここからは課長職になるので、1年?2年以内の異動になっちゃいます。

 

ここらへんはもうほとんどが単身赴任です。

 

さらに上の『警視』になると、さらに短く1年くらいで異動です。

 

ただし、警視くらいになると警察署のお偉いさんになるので、庁舎の近くに専用の官舎があります。

 

「いーなー」とか思ってましたけど、事件があればすぐに呼び出せるように近くに住まわされていると思えば、良いような悪いような…ですね。

 

警察官の転勤が企業と異なるところは、異動が問答無用なところです。

 

たとえば、大きな事件に取り掛かっている最中の刑事課があるとします。

 

こんな時、一般の企業なら「プロジェクトの途中だから、彼にはもう一年ほど頑張ってもらおうか?」となるでしょう?

 

ところが警察官の異動は年数や階級の条件で決めてしまうので、仕事の事情に関係なく異動させてしまうのです。

 

もしほかの一般企業から転身して警察官になる人がいれば、問答無用で幹部がごろっと入れ替わる警察官の異動に驚くでしょうね。

 

私自身、約10年間の勤務で5回の異動を経験しました。

 

この回数はおそらく標準的な回数なんですけど、同じ階級でも多い人は10年間で7?8回は異動してますし、警部より上の階級になると10回くらいは異動することにな
るから「警察官は転勤が多い!」と言い切ることができるでしょう。

 

 

家族の一大事!転勤は大変!

 

一家の大黒柱の転勤、家族には「引越し」という特大イベントが待っています。

 

警察官の家族には、本人が異動に引っかかってしまった場合、一緒についてくるのが当然という暗黙のルールがあるので「勝手にいってらっしゃい」ができません!

 

単身赴任をするには「妻が両親を介護するため」とか「子どもを転校させるのは教育上望ましくない」などの理由が必要になります。

 

警察官の転勤は、ノンキャリアの場合は基本的に都道府県内なので、今まで住んでいたところからせいぜい1時間?2時間圏内への引越し。

 

特別な出向でもない限りほかの都道府県に異動することはないので、ラクといえばラクかも?

 

しかし、2年や3年ごとに転勤があると、一家の引越しは大変です。

 

独身者は気軽なものですが、家庭があれば荷物も多いし子どもの転校だって大変。

 

私の元同僚の中には「子どもが小学校に入学して卒業するまでに4回も引越した」と、子どもに転校を強いていたことを後悔していた人もいたほどです。

 

引越し費用もバカになりません。

 

『赴任旅費』という引越し手当の支給もありますが、業者さんにお願いしていたらとてもじゃないけどお金が足りません。

 

まあ、同じ都道府県内での引越しになるので、同じ課の同僚たちが総出で手伝ってくれるから業者さんにお願いするよりも必要がないのは助かりますが…

 

異動時期になると、引越しの手伝いのために課員を割り振ってくれたりもするので、いつのまにかみんな引越し上手になっちゃっうんですよ。

 

で、今度は異動先の新居でもそこの課員が待ち構えてくれているので、あっという間に引越し作業が完了します。

 

そのへんは、連携意識が強い警察官ならではですね。

 

単身赴任は当たり前?

 

「家族が一緒についてくるのは当たり前」とは言いましたが、マイホームがあったり、介護や子の教育などの理由で家族と一緒に引っ越せないケースは多々あります。

 

するとどうなるのか?

 

もちろん『単身赴任』ですよ。

 

所属の地理的な要因なんかも関係してきますが、課員の3割くらいは単身赴任なんてこともあります。

 

そもそも警察官は「所属の管内に居住する」という決まりがあります。

 

「え?なんで??どこに住んでもいいじゃん!」なんて思うかも知れませんが、事件の発生には緊急で署員を呼び出して対応することが多いので、仕方がないことなんですよね。

 

家族と離れ離れになるのはツラいことですが、悪いことばかりではないんです。

 

官舎に入居すれば家賃は格安になるし、家族が住む家から単身赴任先までの距離に応じて手当も支給されます。

 

家族と遠ければ遠いほど手当の支給額が上がるから、言い換えれば「ツラい分だけ給料があがる」のです。

 

刑事や交通などの専門的な課にいくと、デスクマットに家族や子どもの写真を挟んで仕事の励みにしている人がたくさんいます。

 

実にたくさんの警察官が単身赴任をしていて、家族の存在を励みにしているのかがよくわかりますね。

 

警察官の転勤事情:まとめ

 

警察官の転勤についてお話ししましたが、やはり印象は「転勤、多いんだぁ…」ってところじゃないでしょうか?

 

警察官に転勤はつきものですが、周囲の理解や協力は万全。

 

そのうち「今年は異動になるかも…」なんて夫婦で話して発表日までにどっちでも対応できる準備ができるようになります。

 

マイホームを持つまでは無用に物を増やさない癖もつくので、家計の節約にもつながります。

 

要は「慣れ」ですよ。

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